難聴のお話(2002/02/27) 3月3日は「耳の日」です。 我々が生活していくうえで、言葉によるコミュニケーションはとても大事な要素です。 それを聞き取る耳に問題(難聴)があると、日常生活に支障を来すことになります。耳を大切にしましょう。 難聴の種類 難聴は耳のどの部分に障害があるかで、3つのタイプに分けられます。 1.伝音難聴 外耳から中耳にかけての音を伝える部分の障害によって起こります。手で耳をふさいで音を 聞いたような感じで、大きな音だと聞き取れます。外耳道に耳垢がつまる、鼓膜に孔があく、 鼓膜の奥に液がたまる(浸出性中耳炎)などが原因です。 2.感音難聴 内耳から聴神経、脳にかけての障害によって起こります。特に高い音が聞きにくく、小さい 音が聞こえず、逆に大きすぎる音はガンガン響きます。年齢による変化(老人性難聴)、騒音 による障害(騒音性難聴)、薬の副作用(薬剤性難聴)などが原因です。 3.混合難聴 伝音難聴と感音難聴の合わさったものです。 難聴の程度 正常耳・・ささやき声もよく聞こえる。 軽度難聴・・小さい声が聞きにくい。 中程度難聴・・普通の声が聞きにくい。 高度難聴・・大きな声でも聞きにくい。 ろう・・ほとんど聞こえない。 あなたの聞こえはいかがですか? 難聴には治療により聴力改善が可能なものから不能なものまで様様あります。回復困難な場合 でも補聴器などを使用することにより、ある程度の改善が期待できます。 耳の聞こえが悪くなったと思ったら、なるべく早い時期に検査をお受けになると良いでしょう。 耳鼻咽喉科 小野医院 小野 一郎 |
Copyright (C) 2001-2006 Nakatado gun & Zentsuji city Medical Association. All Rights Reserved |