ドクターからのアドバイス(2002/03/28) 「口の中を清潔に お年寄りの肺炎」 お年寄りの方は肺炎になりやすいといわれています。その原因のひとつに「誤嚥性肺炎」というものがあります。 [誤嚥性肺炎とは] 誤嚥とは、誤って食物が気管、肺の中にはいってしまうことをいいます。若い人、健康な人でもあわてて飲み込みますと気管の方にはいってしまうことがありますが、しばらく咳き込み気管から出してしまいます。 食物も空気も気管の入り口までは共通のルートではいりますが、空気がはいるときは気管の入り口のふた(喉頭蓋といいます)が開き、食物がはいるときはそれがしまります。 このように、気管、肺はつねに清潔になっているのですが、お年寄りの方、特に脳血管障害(脳梗塞など)のある方は、食物がのどを通過するときうまくふたができなかったり、誤って気管のなかにはいっても咳が弱く、気管、肺の中に食物、細菌がはいったままとなり、肺炎になりやすくなります。 [口の中を清潔に] 口の中には雑菌がいっぱいいます。それを減らすだけでも肺炎になりにくいといわれています。食後には歯磨き、うがいをしましょう。 寝たきりのお年寄りの場合は、歯磨きが難しい場合もあります。そのようなときは、割りばしにガーゼを巻いたものに口腔内消毒液をひたし、口の中の清掃を行うことをおすすめします。 詳しいことは歯科の先生とご相談されてはいかがでしょうか。 藤沢医院 藤沢 孝男 |
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