健診の上手な受け方(2002/07/10)
 この文章が皆様のお目にとまる頃には、すでに市の「いきいきドッグ」や「基本健康診査」が始まっている事と思われますが、もうお済みになりましたか。しかし、ただ受けただけで終わらないためにも正しい理解と知識を持ちましょう。
 胃の検査がセットになっている「いきいきドッグ」等の健診は勿論ですが、そうでない「基本健康診査」でも、先ずは朝食を抜いて來院されることをお勧めいたします。なぜならば、血液検査の中には食事の影響を受けるものもあるからです。皆様も既によくご存知の事とは思いますが
血糖も中性脂肪も食後には高い値を示します。異常値が出たといって悩むよりも空腹時採血で、より正確な値を知りましょう。
 また、検査結果を手にして、その値が正常値より高いの低いのと大変気にされる方も多く見受けられます。確かに得られた結果には必ず意味があります。しかし、一つの値がその人全ての病態を現すわけでは決してありません。ですから、この時こそ担当医の説明をよく聞く事が重要となります。それで解らない場合には何度でも先生に尋ねてみましょう。
 健検はしたけれど結果を聞きにも行かないというのはもっての外であります。その結果をよく聞き理解し、自分の健康状態を充分把握して、これからどう生活(治療)して行けば良いのかを知る事が健診の一番大事なところなのですから。
 お金がかかっている事でもあり、少しは苦痛をも伴う訳ですから、私たちもこの健診が皆様にとって、非常に有意義である事を強く望んでおります。また年に一度の健診です。毎年受診して経過や変化をみるのも重要です。ぜひ中途半端に終わらせずに、完璧に受け通してくださるようお願い致します。
                医療法人社団 森医院  森 史郎

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