子宮癌について。ハ2002/08/29。ヒ
 子宮癌はその発生部位によって、頚部癌と体部癌に分類されます。
 頚部癌は全子宮癌の約80%を占めています。年齢的には40〜49才がもっとも多く、ついで30〜39才、50〜59才に多いです。香川県では1年間に約200例の頚部癌が登録されています。
 体部癌は全子宮癌の約20%で、年令的には、45〜65才に多く、特に60才前後にもっとも多くみられます。香川県では1年間に約50例の頚部癌が登録されています。
 子宮頚癌の初期症状としては、不正出血や接触出血などですが、きわめて初期にはほとんど無症状です。
 子宮体部癌の症状は閉経期前後、ことに閉経後の不正出血で、接触出血はあまり見られません。もちろん初期には無症状です。
 香川県での平成11年度の子宮癌死亡率は10万人に対して約8人で年々減少傾向にあります。これは癌検診の受診率の上昇によって早期発見、早期治療が行われている結果です。子宮癌は他の癌同様早期治療を行えば、ほとんど治癒することから早期発見のためにも、特に30才を過ぎれば最低年に一度の癌検診を受診して下さい。
 善通寺市では毎年「人間ドッグ」「いきいきドッグ」や市内産婦人科の病医院で子宮癌検診を行っています。
          西内産婦人科医院   西内 憲

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