プール熱(2004/09/01) プール熱は咽頭結膜熱ともいわれ発熱、咽頭炎、結膜炎の三主徴を認め、幼児、学童に好発します。 主な病原体はアデノウイルス3型が多く、潜伏期間は5〜7日、飛沫感染、接触感染により感染力は強く、年間を通じて認められますが、夏場にプールを介して流行するのでプール熱とよばれています。 ●発症すると39〜40度の高熱が3〜5日簡持続します。 ●有熱時には頭痛、咽頭痛、悪心、下痢などを訴え、咽頭粘膜は赤発し、頚部リンパ節の腫脹、圧痛を認めることもあります。 ●眼症状は眼痛、羞明、流涙、眼脂を訴える結膜炎症状があろます。 ●予後は良好で5〜7日間で治癒します。 ●診断には咽頭ぬぐい液、結膜ぬぐい液を用いた、抗原検出迅速診断法により15〜20分くらいで診断できます。 ●区別しなければいけない疾患には咽頭所見により溶連菌感染症が疑われ、熱型により川崎病などが考えられます。 治療は、対症療法以外に特別な治療法はありません。 眼症状には点眼剤を投与することが多いようです。発熱に対しては解熱剤を使用することもありますが、基本的にはあまり熱を下げすぎないように。 本症は学校保健法、第2種伝染病に指定されていて、少なくても主症状が消退するまでは通園、登校は禁止です。 中島医院 中島 雄作 |
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