性感染症について(2005/01/04)
 昔から性病といわれる病気は梅毒・淋病をはじめ四つの病気を指していました。しかし社会の変化と共に性行動の変化がおこり、セックスでうつる病気の数が増えてきました。その主なものとして梅毒・淋病・性器クラミジア感染症・性器ヘルペス・尖形コンジローマがあります。このなかで淋病の増加と、若い世代を中心としたクラミジア感染症の増加が特に目立ちます。
梅毒や尖形コンジローマは外陰部にできものという形で発病することが多く、性器ヘルペスは外陰部の痛みということで発病します。しかし淋病はおりものの増加、クラミジア感染症にいたっては無症状ということも多く、知らないうちに感染していることもあるのです。また性感染症は一人が感染するとそのパートナーも感染します。もしそれが複数に感染をおこすと感染者の数はどんどん増えていくことになります。
そして性感染症は女性にとって将来不妊症の原因となったり、赤ちゃんに感染を引き起こす原因となったりすることもあります。ですからこれから妊娠をしなければいけない人たちは特に注意が必要です。
予防法として絶対的な方法はありませんが、コンドームは有効です。そして何よりも大切なことはお互いパートナーのことを考え、不容易なセックスをしないことです。もし何か気になることがあれば医療機関へ行き、診察を受けてください(男性は泌尿)。そして治療は二人で一緒の時期に行うことが大切です。

谷病院 谷 政明

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