コンタクトレンズ注意報(2005/08/01)

 「現在、市内にはコンタクトレンズ注意報が発令されています」と、報道されてもいいほど、コンタクトレンズの取り扱いにルーズな方が多くおられます。最悪の場合は失明までありますので、少なくとも以下のことには十分ご留意ください。
 酸素透過性ハードレンズとソフトレンズ(使い捨てを含む)では、どちらが酸素をよく通すのでしょう。これは酸素透過性ハードが一部のソフトを除き圧倒的に酸素を良く通します。大多数のソフトでは黒目(角膜)が酸素不足になりやすく、ひどい場合は黒目の裏側の細胞が死んでいきます。この細胞は再生できず、また加齢でも減少します。この数が著しく減ると、黒目が濁って失明することがあります。こうならないように、装用時間は長くても十二時間までにしてください。短ければ短いほど安全です。それには必ず眼鏡を作って活用してください。
 次はケア(消毒)についてです。一日使い捨てレンズ以外は、すべてケアが必要です。特にソフトは水分を含んでいて細菌の増殖がおきやすいので注意してください。ソフトのケア用品で一液タイプのものがありますが、これは必ず二十回以上こすり洗いをしてください。浸けておくだけではだめです。また、レンズケースは三か月毎に新品と交換してください。
 ソフトをしていて、もし異物感とか充血があるようでしたら重度の障害が起こっていると思ってください。軽度の障害では自覚症状がないからです。放置しますと感染を起こして短期間で失明することがあります。カラーレンズは透明のものより障害がおきやすいので、なおさら注意が必要です。
 便利なコンタクトレンズですが、大切なあなたの目が、痛い「目」にあわないよう正しくお使いください。

戸倉医院・戸倉 敬雄

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