特定健診について(2016/03/01)

 最近、善通寺市の年齢階層別の特定健康診査(いわゆるメタボ検診)受診状況をみる機会がありました。それによると、40歳から64歳までの方の受診率が低いことがわかります。

特定健診は、生活習慣の改善をして、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病などを予防するのが目的です。狭心症になってから、脳梗塞になってから、糖尿病が悪化してから治療するのでは遅すぎます。

今の社会は生活習慣が乱れやすいようになっています。昔は大家族であったのが核家族になり、今では若い人も高齢者も単身者が増えています。単身生活では、出来合いの食事を買ってくることが多くなります。どうしても栄養が偏り、カロリーも多くなりがちです。ストレス社会であり、単身生活だとアルコールもついつい増えていきます。近所に小売店がないため、ショッピングセンターで買い物をするようになり、車が必需品になり、歩かなくなります。ショッピングセンターでは階段を使わずにエスカレーターに乗ります。

メタボリック症候群になりやすい社会構造は、今後ますます進んでいくことが予想されます。それを予防するためには、まず自分自身の健康状態を把握することが大切です。そして、食事、運動、睡眠状態などを振り返り、生活習慣の改善を考え、実行しましょう。

40歳になったら特定健診を受診しましょう。

 

藤沢医院  藤沢 孝男 


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