睡眠時無呼吸症候群(2017/06/01) 睡眠時無呼吸症候群とは睡眠時に呼吸が停止したり、喉の空気の流れが弱くなったりする病気です。寝ている間に、10秒間以上の無呼吸もしくは低呼吸(呼吸による換気が50%以下に低下すること)が7時間に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上ある場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。 睡眠中に呼吸が止まる2つの要因 空気の通り道である上気道が物理的に狭くなる閉塞性睡眠時無呼吸が9割。脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢異常による中枢性睡眠時無呼吸が1割。 好発年齢と性差 30〜60歳代に多く見られ、男性が女性の2〜3倍。女性と比べて男性の肥満は上半身・頸部に脂肪がつきやすく、男性特有の体型が罹患率に影響していると考えられます。ただし、女性も年代によっては罹患率が上昇するため注意が必要です。 睡眠時無呼吸症候群はなぜ悪い? 不安定な呼吸の影響で十分な睡眠が取れず、日中に強烈な眠気や倦怠感を覚えることがあります。仕事や勉強に差し支えるだけでなく、無呼吸による血中酸素濃度の低下等の影響により、高血圧・脳卒中・心筋梗塞など、生活習慣病のリスクが高まるといわれています。 睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状 ・大きないびきをかいている ・いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める ・朝起床時に口腔内が乾燥している ・起床時に頭痛・頭重感がある ・熟睡感がない ・日中、強い眠気・だるさがあり、集中力が続かない 以上のような症状が認められる場合は、無呼吸症候群の疑いがあるとされ、自宅での簡易検査や入院しての精密検査が行われます。心当たりのある方は、一度専門医を受診することをおすすめします。
田所医院 田所 久徳 |
Copyright (C) 2001-2006 Nakatado gun & Zentsuji city Medical Association. All Rights Reserved |