【歯科口腔外科】とは?(2020/08/03)

 『歯科』というと一般的な歯医者を想像されると思います。では『歯科口腔外科』とは何をするところでしょうか。一般的な『歯科』とは何が違うのでしょうか。

 病院における歯科口腔外科の仕事を簡単にいうと、一般の歯科医院では対応が困難な歯や口腔の治療をするということです。四国こどもとおとなの医療センターでは、次の3つを大きな柱と考えています。

@障がい児(者)の歯科治療

さまざまな障がいにより地域の歯科医院では歯科診療が困難な方の診療を行います。重症心身障がい児(者)を含む先天的・中途障害をお持ちの方を対象に歯科診療を行います。その障がいに応じた適切な対処法を用い安全・安心の歯科治療を提供します。

A口腔外科治療

一般の歯科医院では対応困難な、埋伏歯の抜歯、外傷、炎症性疾患などを対象に治療を行います。また全身的疾患により注意を要する患者さんの観血的処置(口腔外科処置)にも対応いたします。

B周術期等口腔機能管理

医科診療科において、手術などを実施される患者さんに周術期の口腔機能管理を行います。術前から術後まで口腔周囲のトラブルおよび口腔が関連した全身合併症(誤嚥性肺炎など)を起こさずに入院生活が過ごせるように評価・管理を行います。

 なお、四国こどもとおとなの医療センター内でも今年度から歯科口腔外科が新たに開設されています。国立病院だからこそできる歯科医療を提供することがわれわれの役割だと考えています。

 

              四国こどもとおとなの医療センター 歯科口腔外科医長  岩崎昭憲


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