介護保険制度について(2021/10/01)

 介護保険制度は、介護を必要とする本人はもちろん、その家族も同様に社会全体で支えていくために制定された制度です。

 介護サービスの一つとして、自宅での生活を続けていけるように、身体機能の維持・向上を目指し、機能訓練を他者との交流を通して、社会的孤立感の解消や認知症予防を図るところに通所介護(デイサービス)があります。利用者は、自宅で生活しながら日帰りで施設に通い、体操や食事、入浴などのサービスを受けられます。老人ホームのように移り住む施設ではなく、可能な限り自宅で生活を送れるようにすることを目的として、通いながらQOL(クオリティオブライフ)の向上を目指すサービスです。デイサービスを利用している間は、家族も自分の時間を持つことができるので、休息の時間となるでしょう。

 実際にサービスを受けるための相談窓口として、地域包括支援センターがあります。保健師、社会福祉士、主任ケアマネージャーといった専門家が配置されているので、高齢者の生活や介護に関して、あらゆる相談が可能です。いま抱えている日常生活での困りごとや介護をしている家族の不安や悩みなど、幅広い相談をすることができます。いざという時にサービスをスムーズに利用できるよう『介護が必要になったらどんな生活を送りたいか』など普段から話し合っておくとよいでしょう。

 

                                ふじた医院   藤田 博崇


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