ひとくちメモ
夏風邪(2017/08/01)

  例年6月から8月にピークを迎える、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜炎)を三大夏風邪と呼びます。

 一般に夏風邪は、突然の高熱と胃腸症状が強く出ることが特徴となりますが、この三大夏風邪には少し特徴的な症状が現れます。

手足口病

口の中や手のひら、足の裏などに小さな水疱性の発疹が出現

ヘルパンギーナ

突然の発熱とともに喉の奥の発赤と炎症

プール熱

咽頭炎と結膜炎それに発熱

夏風邪の多くは『エンテロ』『アデノ』『コクサッキー』といったウイルスが原因で引き起こされますので、細菌をやっつける抗生物質も効きませんし、インフルエンザのような特効薬もなく、回復のためには、対症療法で和らげながら、免疫によるウイルスの排出を待つしかないのです。

 しかし、そのウイルスのほとんどがお腹の中で増殖するため、体外への排出が冬の風邪ウイルスよりも遅いという問題もあり、暑さによる体力低下や食欲不振を起こしやすいこの時期には、ウイルスが感染しやすく、体力や免疫が落ちていると排出も遅れてしまい、そのため、長引いてしまうことが多いのです。

 また通常、腸にいるウイルスを全て排出するにはひと月くらいかかるといわれていますので、たとえ症状が治ったとしても注意が必要です。夏風邪を予防するには、日ごろから免疫力を上げておく必要があります。それでも、かかってしまった場合には、睡眠、安静、栄養が何よりの特効薬となるでしょう。

また、発熱や下痢などにより脱水症状が起こりやすいので、水分補給もしっかり行うことが肝心です。

 

 

森医院   森 史郎


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