ひとくちメモ
サルコペニアをご存じですか?(2023/01/04)

 サルコペニアは簡単にいえば、「加齢に伴って生じる筋肉量と身体機能の低下」のことです。転倒や骨折のリスクとなり、そのため要介護状態になりやすく、最近は認知症との関連も研究されています。

 サルコペニアの診断には、握力や立ち上がり時間の測定、骨格筋量の評価が必要です。さすがに皆さんがそれらを評価するのは大変です。そこで、簡単にセルフチェックできる方法をひとつ紹介します。「指輪っかテスト」という方法で、両手の親指と人差し指で輪を作り、利き足(ボールを蹴るときに出る足)でないふくらはぎの一番太い部分を、力を入れずに軽く囲みます。この際に隙間ができる場合は、サルコペニアの危険度が高いと考えられます。このサルコペニアは「低栄養、低活動、病気」すなわち「やせ」との関連が強いものと考えられていますが、最近では「筋肉が少ない状態に肥満を伴っている」人も増えていることがわかってきました。これを「サルコペニア肥満」と呼ぶようになりました。

 サルコペニアの予防には、食事と運動が大切です。具体的には、できる限り三食とも十分なたんぱく質を摂取し、毎食後2時間以内に少しでも運動を行いましょう。有酸素運動とレジスタンス運動で筋肉がより増えることがわかってきました。(最近はこれを“貯金”ならぬ“貯筋”と言っています)。皆さん元気な高齢者を目指してください。

 

                               岩本内科医院   岩本 正博


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