更年期障害(2005/04/01) 更年期とは、妊娠が可能な年代から、妊娠が不可能な年代までの間の移行期を指します。これは概ね四十五歳から五十五歳までです。この時期におこる心理的、身体的な不調を更年期障害といいます。この時期は女性ホルモンのエストロゲンが低下し、心や身体のバランスを調整している自律神経が乱れ、今まであまり経験しなかった顔のほてり、発汗、めまい、動悸、うつ症状などの症状が現われます。更年期障害の典型的な症状は、チェック項目に掲げてあります。点数の多い方は一人で悩まず近くの婦人科を受診してください。また更年期は、骨量の減少で骨がもろくなり、腰痛や骨折がおきる骨粗鬆症になりやすい時期でもあります。骨粗鬆症の原因もエストロゲンの分泌の低下と考えられていて、欠乏した状態が長期間続くと悪化のおそれも生じます。更年期障害や骨粗鬆症の治療には、ホルモン補充療法や漢方療法があります。日常生活での注意点は、適正なエネルギーの摂取、脂質の摂取を控える、良質のタンパク質の摂取、ビタミンやミネラルの摂取、適度な運動、十分な休養や睡眠、などが挙げられます。ストレスを一人で抱え込まないで理解者や医者とよく相談することも大切です。 西内産婦人科医院 西内 憲 ☆☆あなたの更年期をチェック!☆☆ 症 状 ・顔がほてる……………………………強−10 中−6 弱−3 無−0 点数 ・汗をかきやすい………………………強−10 中−6 弱−3 無−0 点数 ・腰や手足が冷えやすい………………強−14 中−9 弱−5 無−0 点数 ・息切れ、動悸がする…………………強−12 中−8 弱−4 無−0 点数 ・寝つきが悪い、眠りが浅い……………強−14 中−9 弱−5 無−0 点数 ・怒りやすく、イライラする………………強−12 中−8 弱−4 無−0 点数 ・くよくよしたり、憂うつになる……………強− 7 中−5 弱−3 無−0 点数 ・頭痛、めまい、吐きけがよくある………強− 7 中−5 弱−3 無−0 点数 ・疲れやすい……………………………強− 7 中−4 弱−2 無−0 点数 ・肩こり、腰痛、手足の痛みがある………強− 7 中−5 弱−3 無−0 点数 合計点___ 0〜 25 → 異常なし 26〜 50 → 食事、運動に注意を 51〜 65 → 更年期・閉経外来を受診すべし 66〜 80 → 長期にわたる計画的な治療が必要 81〜100 → 各科の精密検査にもとづいた長期の計画的な治療が必要 |
Copyright (C) 2001-2006 Nakatado gun & Zentsuji city Medical Association. All Rights Reserved |