成長曲線を描いてみましょう(2008/01/04)


 母子手帳には6歳までの成長曲線が入っています。赤ちゃんが生まれると、ご家族は、生まれた日の体重と身長を書き込んでもらったあと、1か月、3か月、6か月、1歳と健診のたびに、その日の体重、身長を標準と比べて、多い、少ないと喜んだり、心配されたりしていると思います。でも、赤ちゃんが1歳を過ぎて、元気でだいたい10kgの体重になると、赤ちゃんの体重や身長の増え方は、もうあまり気にされなくなるように思います。標準どおりに体重や身長が増えなければいけないものではありませんが、大きくても、小さくても、子どもの成長の仕方にはある程度のきまりがあります。
 平均的な体格の赤ちゃんは1年で体重が6kg増えますが、2歳以降は、1年に増える体重がその半分以下になりますから、体重の少ない赤ちゃんも学校にいくまでには案外普通の体重になります。
 身長については、生まれたときに50cmの赤ちゃんは、1年で25cm、2年目10cm、3年目に8cm、4年目に7cm伸びて、4歳で100cm前後になります。身長の高めの子も低めの子も、1年間の増え方はだいたい同じで、思春期に伸びる身長もだいたい同じといわれています。大きい子も小さい子も、穏やかでゆるやかな成長曲線を示します。
 保育所でも学校でも、ほぼ毎月、体重や、身長を測ります。お子さんの体調がなんとなくよくない時、やせたように思う時、体重が急に増えたと思う時、成長曲線を描いてみましょう(18歳までの標準成長曲線があります)。曲線が平坦になったり、急に上を向いたり、元気なく下がっていくようであれば、お子さんの「からだ」や「こころ」、「生活習慣」について注意して考えてみる必要があります。


香川小児病院 西庄 かほる

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