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運動とは何か(2010/11/01) 循環器疾患予防に効果的な「有酸素運動」 運動というと、体操服に着替えて汗を流す、また野球、テニス、サッカーといったスポーツを思い浮かべる人が多いようです。それも運動の一つですが、身体を動かすという広い意味では、横になって静かにしている以外はすべて運動といえます。ですから、自分の体力や目的に合った運動をすることが大切です。 例えば、急性心筋梗塞の患者さんに医師は薬の処方と同じように運動処方を出しますが、その場合の運動とは、最初は床に起き上がる、食事をするといった処方から、回復してくると何分間の歩行といった、健康な人が意識しないような運動が処方となります。 また、循環器疾患の予防、再発予防のために適する運動としては、「有酸素運動」が効果的です。有酸素運動とは、呼吸をしながら酸素をエネルギーに換えて、長時間続けられる運動で、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどがあります。 有酸素運動は、心肺機能を高めるとともに循環器疾患の危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、ストレスなどを予防、改善するのに役立ちます。
=運動する時の注意点= ◆ 食後すぐに運動はしない。2時間の間隔を置く。 ◆ ジョギング等の場合は、急に走らず体を温め、筋肉をほぐす準備運動をする。終わった後も呼吸を整え、徐々に体を冷やすように整理運動を行う。 ◆ 寝不足や体調の悪い時は、無理をしない。 ◆ 心疾患のある人は、どのような運動がよいかを医師に相談する。
岩野循環器内科医院 岩野 健造 |
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