ロコモティブシンドロームって?(2015/06/01)

  次にあげるチェック項目に一つでも当てはまる方は「ロコモティブシンドローム」の可能性があります。

  ・片脚立ちで靴下がはけない

  ・家の中でつまずいたり滑ったりする

  ・階段を上るのに手すりが必要である

  ・横断歩道を青信号で渡りきれない

  ・15分くらい続けて歩けない

  ・2s程度の買い物をして持ち帰るのが困難

  ・家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難

ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害により要介護になるリスクの高い状態になることです。運動器の障害の原因には、運動器自体の疾患や加齢による運動器機能不全があります。運動器の疾患には変形性関節症、骨粗鬆症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症などがあげられ、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたします。また、加齢により身体機能は衰え、筋力や持久力低下、運動速度、巧緻性、バランス能力などの低下、反応時間延長などを来たします。その上に運動不足が重なることで、さらに運動機能の低下が起こり容易に転倒しやすくなります。要介護の原因として運動器障害の比率が高く、自分で立って歩き転ばないことが大切となります。

日本人の平均寿命は男性79.55歳、女性86.30歳ですが、日常生活に制限のない期間である健康寿命はそれぞれ70.42歳と73.62歳となっています。健康でいきいきとした生活を最後まで送るためには、若いうちからの運動の習慣が求められます。運動をする習慣がない方でもロコモ予防のために左右1分間ずつ1日3回の開眼片足立ち訓練や5回程度のスクワットを1日3回毎日行うことが推奨されています。症状が急激に現れたり、痛みを伴ったりする場合は、医師と相談の上行うようにしてください。

           アイシークリニック   脇丸 孝二


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