ひとくちメモ
変形性股関節症について(2022/08/02)

 股関節痛をきたす疾患の代表的なものは、変形性股関節症です。その他に、大腿骨頭壊死症や関節リウマチなどがあります。股関節は、鼠径部(脚の付け根)にあり、最初は立ち上がりや歩き始めに痛みを感じます。太ももやおしりに痛みを感じる方もいます。関節症が進行すると、常に強い痛みに悩まされることになります。

 日本における変形性股関節症の患者さんの数は、100万人以上と推定されています。その原因は、股関節の形成不全といった子どもの時の病気や発育障がいの後遺症が主なもので、股関節症全体の80%といわれており、一般的に女性に多い疾患です。最近は、高齢社会となったため、特に明らかな原因となる病気に罹ったことが無くても年齢とともに股関節症を発症してくることがあります。

 診断は上記の股関節痛がある場合、単純X線(レントゲン)写真を撮って確定します。病期が進んで進行期や末期股関節症となると、関節の中や周囲に骨棘とよばれる異常な骨組織が形成されたり、骨嚢胞と呼ばれる骨の空洞ができたりします。最終的には、体重がかかる部分の関節軟骨は消失し、その下にある軟骨下骨が露出します。

 股関節疾患は、正しい判断・治療法・治療後の定期健診が必要であるため、股関節診療の専門医師にかかり適切な診断のもとに治療を受けられることをお勧めします。

 

                                   四国こどもとおとなの医療センター 整形外科医長   嶌村 将志


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